日記帳

ぼくの日記です。

2014年12月26日

 今日は学校であった「ニガテとの向き合い方セミナー」に行ってきた。どういったセミナーかというと、ポスターに書いてあった例では

「同時に複数のことをしたり、複数の話を聞くことがニガテ」

「直前までやろうとしていたことをよく忘れてしまう」

「物事の優先順位をつけるのがニガテ」

「環境が変わることに対して、不安が強い」

「コミュニケーションが苦手で、うまく周囲にとけこめない」

 

という風に書いてあり、まさに今の俺にはタイムリーなセミナーだった。行ってみると受講者の数は意外と多く、ちらほらと見覚えのある顔があり、そのどれもが大抵一人で授業を受けている人たちだったので、恐らくはここにいるほとんどが俺のような悩みを抱えた人間なのだろう。

 

セミナーの内容は、アスペルガー症候群の人とその人を採用した人が、ニガテを持っている人にどのようにしてそれと向き合い、就職に挑むのかについてだった。その人について簡単に経緯を説明すると、彼は学生時代からコミュニケーションにニガテを持っており、大学は中退。社会人になっても周りとのコミュニケーションに問題があり退職を繰り返す中で、彼はアスペルガー症候群について知る。そして自身がアスペルガー症候群だと診断され、障碍者職業センターで職能評価を受けた後、事務職に転職した。

彼の話を聞いていると自分にも多くの共通点があった。俺はもしかするとアスペルガー症候群なのではないかと思っているところに、彼を採用した人が笑いながら話を始め、自分にも共通することがあるから笑ってしまったと言っていた。

アスペルガー症候群といってもその症状は、1か0ではなく、例えば1の人もいれば、100の人も50の人も存在するようなものだと思う。自明のことだけれど、人というものはみんな違うもので得意不得意というものは存在するし、基本的には失敗する生き物だ。アスペルガー症候群というの不得意なものがたまたま人の目につきやすい形で表れたものに過ぎないのではないかと思う。

 

 そして、彼が採用に至ったのは、アスペルガー症候群という診断を下されてなお、自分と向き合い行動できたことに理由がある。彼は一番大切なことは自らを肯定することで、そのために必要なことは「上手くいったときのことをいかに記憶に残せるか」を意識することだと話した。自分を肯定するということはつまり、自分を知って認めるということだ。自分を知って認めるということは、自分を客観的に見て自己分析を行う、つまり自分にできることとできないことをはっきりとさせ、その中で見つけた得意なことを武器に生きるということだ。ニガテはニガテとして、克服できそうであれば克服し、それと同時に自分の強みを探すことが大切なことだ。

そう言われてみると俺は今までニガテについては克服することだけを考えてきた。自分の強みなんてものは最初からないと思っていたし、考えようとも思わなかった。これからはそういったこともちゃんと考えていこうと思う。

 

また、いいところを探すというのは自分に限った話ではなく、他人の中においてもそれはいい効果があるらしい。人のいいところを見つけやすい人というのは人から信頼を得やすいということで成果を出すと話していた。

 

今悩みがある人は、とにかく失敗を恐れずに挑戦していくべきだ。失敗は人間なら誰にでも起こることで、ダメでもともとと考えたほうがいい。また、ニガテのせいで劣等感を感じてる人は、それは個性の一つであるので、それを認め受け入れ、そのほかに存在する自分の強みを知り自分を好きになることが大切。ニガテを打ち明けると周りには理解して助けてくれる人も多い。