2017年7月20日
日本人が大人しく礼儀正しい民族だっていうのはどこでもよく聞く話だけど、それが嘘だというのは働いてみればすぐにわかる。特に接客業。今日、初対面の人間にありえないくらいの罵倒を受けた。にも関わらず笑顔を保たないといけない。苦行に近いと俺は思う。
世の中には、自分が今までの人生で見たこともなかった様な厚かましくて恥のない人間がゴロゴロいるという事と、そんな人間にも決して逆らえない自分の立場を見て、人間に希望が持てなくなった。
特にイヤな人間っていうのは小金持ちみたいなのが多い。カネが人間を変えるのか、イヤな奴がカネを持つのか。
客という立場になった途端、神にでもなったかの様な人間の多いこと。けれど接客をしている中には仏の様に優しい人もいる。ホントたまに。なんでこの人はこんなに俺に優しくしてくれるんだろうっていう人がいる。
でもそういう人に限って貧乏だったりする事がほとんどだ。
だけど俺がほんとに大事にしたいと思うのはそういう人。
みっともない人間になるくらいなら俺はカネなんか要らないと思う。お金なんかより大事にしないといけないものなんて山ほどあると思う。
反面教師だらけの世の中でも、せめて自分だけは人間の姿を保ちたいって思わせてくれた所だけでは、あの人たちに感謝している。