日記帳

ぼくの日記です。

2017年11月19日

母親と二人暮しになってしばらくしてから、やっとのことで一部屋を俺のものにする事ができた。この歳になって初めて自分の部屋が出来たので、なんだか自由になったような気がして嬉しかった。

でも実際はどうでしょう。俺が部屋にいると母親が用も無いのに定期的に覗きに来て、どうでもいいような事を一言二言言って去っていく。これじゃまるで、囚人と監視に来る看守じゃないかと俺は思った。はははっ、自由だ!って浮かれてた自分が馬鹿みたいで笑える。

笑えねーわアホ。

 

 

 

 

こないだ初めてゴーコンなるもの出向いたのでござる。ゴーコン。などというものは都市伝説の類いと信じて生きてきた俺にとって、初めてのそれはちくりとも感動のなく、あっけないものとして終わった。俺はかつて童貞を捨てた時の気分を思い出しながら、帰路についた。あと次の日仕事遅刻してめちゃくちゃ怒られた。どうでもいいけど。

まわりの大人たちがよく言うのが「好きじゃなくてもとりあえず付き合ってみたら好きになるかもしれへんやん」って台詞なんだけどさ、その言葉を思い出してコンパで目の前に座っている子と付き合うのを想像してみたわけ。そしたら、初対面でよく知らない人ととりあえず付き合ってみるってことに何の意味があるのかよくわかんねーってなった。「とりあえず付き合ってみたら」ってそれ、何ですの。

いや、わかる。君らの言いたい事はなんとなく分かるんだ俺。好きになる努力をするくらいじゃないと他人なんか愛せないってことだろう。おそらく。そりゃそうさ。無条件に人を愛するなんて、誰が相手でもあり得ない話さ。たとえ親子でもそんなことはない。

君たちが言いたいのは、相手が初対面で話したことがなくとも、興味をもって接することで、良いところのひとつでも見つけろってことなんだろう。

わかってるんだよそんなことは。人間がいる場所ならどこだってそれが大事なのはわかってるんだよ。でもあいにく俺はわがままな人間でね、努力で相手の波長に合わせていく器用さを持ち合わせてはいないのさ。

あぁその結果がこれだ。俺は社会に馴染めているような振りをして生きてはいるが、実際はただの不器用なクズヤローだぜ。ただし人畜無害なクズヤローなんでね、安心してくれたまえ。よろしくな。